レガシー視点での『タルキール龍紀伝』
2015年3月14日 趣味 コメント (2)
前回の日記で、「マジック・オリジン」に登場するプレインズウォーカーは両面カードで表現されるのではと予想しましたが、いざ的中してみると、逆に「WotCにはもっと奇抜な発想をして欲しかった」という感情の方が強くなりました。
うーん。
あるいは、両面リリアナさんがレガシー的に有意義なカードではなかったことも、その感想の一因かもしれませんが。
■レガシー視点での『タルキール龍紀伝』
フルスポイラーが公開されましたね。
ドラゴンが主題となったエキスパンションであるためか、大ぶりなクリーチャーor呪文が多いためか、オンスロート・ブロック第3エキスパンション『スカージ』を思い出してしまいました。
実際に、似ている点は皆無に等しいのですが、なんとなく似た雰囲気を感じます(完全に主観です)。
さて。
今回も、レガシー視点であれこれ述べていきます。
まずは注目カード3枚!
■《溶岩との融和/Commune with Lava》
新しいデッキが誕生する予感がします。
Burn.Deck以外で、赤2マナを用意したくなるカード。
まず、X呪文なので、マナを爆発的に増やす必要がありますが、その点は《暗黒の儀式/Dark Ritual》や《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》の助けを借りることになるでしょう。
というか、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》との相性が全てなのですよ、このカードは!
とくれば、黒赤のANT.Deckをイメージしてしまいます。
《渦巻く知識/Brainstorm》と《思案/Ponder》が必須パーツであるANT.Deckから青を抜くことは無理に近いですが、カウンター呪文なしで現在のANT.Deckが成立していることからも、《苦悶の触手/Tendrills of Agony》以外のストームなフィニッシャーが見つかるのであれば、黒赤の可能性もあるのかなあと。。。(ごにょごにょ)
もしくは、うっかり青赤なデッキに居場所を見つけるかもしれません。
《Braingeyser》や他のXドロー呪文と違ってインスタントである点が重要な場合もあるので。
■《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》
今回のダークホース枠。
クリーチャーの頭数をカウントしてドローする系統の呪文はこれまでもたくさん作られてきました。
しかも、それらの大半は3マナの呪文。
今回の《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》も、それらと同様の呪文に見えます。
が、しかし、今回は奇妙な一文が付け加えられているのです。
「あなたのコントロールする+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーは、ターン終了時まで破壊不能を得る」と。
つまり、《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》は構えるカードとして、腐らずに唱えられる可能性が高いわけです。
3マナの除去耐性として手札に確保しておき、自軍のクリーチャーを1体以上守るついでにドローする。
爆発的なドローも可能性としてはありますが、そうではなくて、自軍の維持を目的とした呪文として認識すべきだと思います。
Affinity.Deckに可能性を見いだすことも出来ますが、他の可能性も大いに期待できるかと。
まずは、モダンのRobots.Deckに採用され。。。たらいいな!
■《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
これを採用するデッキは恐らくJund.Deckでしょうか。
レガシー的に読み替えると、
「2つ選べ。
・墓地から《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を拾う
・消耗戦に一歩近づく(アドがとれるため)
・《殴打頭蓋/Batterskull》を壊す
・《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》や《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を除去する」
特に、《殴打頭蓋/Batterskull》を壊すために採用するカードになります。
これをメインに1~2枚程度採用することで、サイドボードのスペースを1枚~3枚も節約することができます。
その他にも惜しいカードがちらほら。
■《荒野の確保/Secure the Wastes》
インスタントタイミングでトークンをばらまけるのは素直に強い。
コントロール方面のトークン製造呪文は《天使への願い/Entreat the Angels》があるので、カードの棲み分け的に、天使トークンが扱えないデッキでの使用が前提になります。
既存のレガシーデッキから候補を探すのであれば、DeadguyAle.Deckでしょうか。
《闇の腹心/Dark Confidant》で手札に加えても1マナ扱いですし、スロットさえ空けば、5枚目の《未練ある魂/Lingering Souls》になれるかもしれません。
あるいは、インスタントタイミングでトークンを増やす必要があるなら……。
■《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》
能力は優秀ですが、問題は本人が盤面に直接的な影響を及ぼせないこと。
そして、戦闘においても弱いこと。
Death&Tax.Deckへの就職は難しそうです。
■《オジュタイの模範/Ojutai Exemplars》
イラストアドがぱないのう!
能力自体は面白く、前例がないので使われ方も予想がつきません。
しかし、3つ目の選択肢でちらつかせた場合、タップインしてしまうのが使用者にとっては厄介の種。
白い生物で4マナを要求するなら、もっと爆発的なフィニッシャーを期待してしまう都合、活躍の場が提供されない可哀想なカードになりそうです。
■《遮る霊気/Obscuring AEther》
ぼくこれ使いたい!
繰り返す。ぼくこれ使いたい!
■《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》
非常に強力なプレインズウォーカーですが、魔法の言葉「神ジェイスでおk」の前にはかすんでしまいます。
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と差別化できる点があるとしたら、異常に堅い忠誠値6ですか。
プレインズウォーカーへの直接火力で5点飛ぶのが当たり前な環境になれば、お呼びがかかる可能性はあります。
どちらかというと、モダンでWU_Control.Deckを組もうとするなら必須カードだと思うので、そちらで活躍するカードでしょう。
■《アタルカの命令/Atarka’s Command》
これを採用するということは、序盤から生物が並んでいるようなデッキで居場所を探すわけですが。
どうも器用貧乏な感があります。
2つ目の選択肢は、序盤の《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》を始末できたりと有意義なのですが、なにぶん赤緑をメインに据えたカラーリングのデッキでかつ生物を並べる戦略を持ち、3マナ域へのアクセスを重視している……トークン量産型のローム?ですか?
なんかこう、《ボロスの魔除け/Boros Charm》と同じ香りがするんです。
カードパワーは高いが、しかし、適合するデッキがない。
そして、新しいアーキタイプを作るほど勝利に直結してもいない。
もし、新種のZoo.Deckがメタ上に浮上することがあれば、あるいは採用されるかもしれませんね。
《ボロスの魔除け/Boros Charm》と共に。
で、結論。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》が全てです。
ちょっとだけJund.Deckが器用になりますな。
うーん。
あるいは、両面リリアナさんがレガシー的に有意義なカードではなかったことも、その感想の一因かもしれませんが。
■レガシー視点での『タルキール龍紀伝』
フルスポイラーが公開されましたね。
ドラゴンが主題となったエキスパンションであるためか、大ぶりなクリーチャーor呪文が多いためか、オンスロート・ブロック第3エキスパンション『スカージ』を思い出してしまいました。
実際に、似ている点は皆無に等しいのですが、なんとなく似た雰囲気を感じます(完全に主観です)。
さて。
今回も、レガシー視点であれこれ述べていきます。
まずは注目カード3枚!
■《溶岩との融和/Commune with Lava》
新しいデッキが誕生する予感がします。
Burn.Deck以外で、赤2マナを用意したくなるカード。
まず、X呪文なので、マナを爆発的に増やす必要がありますが、その点は《暗黒の儀式/Dark Ritual》や《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》の助けを借りることになるでしょう。
というか、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》との相性が全てなのですよ、このカードは!
とくれば、黒赤のANT.Deckをイメージしてしまいます。
《渦巻く知識/Brainstorm》と《思案/Ponder》が必須パーツであるANT.Deckから青を抜くことは無理に近いですが、カウンター呪文なしで現在のANT.Deckが成立していることからも、《苦悶の触手/Tendrills of Agony》以外のストームなフィニッシャーが見つかるのであれば、黒赤の可能性もあるのかなあと。。。(ごにょごにょ)
もしくは、うっかり青赤なデッキに居場所を見つけるかもしれません。
《Braingeyser》や他のXドロー呪文と違ってインスタントである点が重要な場合もあるので。
■《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》
今回のダークホース枠。
クリーチャーの頭数をカウントしてドローする系統の呪文はこれまでもたくさん作られてきました。
しかも、それらの大半は3マナの呪文。
今回の《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》も、それらと同様の呪文に見えます。
が、しかし、今回は奇妙な一文が付け加えられているのです。
「あなたのコントロールする+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーは、ターン終了時まで破壊不能を得る」と。
つまり、《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》は構えるカードとして、腐らずに唱えられる可能性が高いわけです。
3マナの除去耐性として手札に確保しておき、自軍のクリーチャーを1体以上守るついでにドローする。
爆発的なドローも可能性としてはありますが、そうではなくて、自軍の維持を目的とした呪文として認識すべきだと思います。
Affinity.Deckに可能性を見いだすことも出来ますが、他の可能性も大いに期待できるかと。
まずは、モダンのRobots.Deckに採用され。。。たらいいな!
■《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
これを採用するデッキは恐らくJund.Deckでしょうか。
レガシー的に読み替えると、
「2つ選べ。
・墓地から《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を拾う
・消耗戦に一歩近づく(アドがとれるため)
・《殴打頭蓋/Batterskull》を壊す
・《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》や《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を除去する」
特に、《殴打頭蓋/Batterskull》を壊すために採用するカードになります。
これをメインに1~2枚程度採用することで、サイドボードのスペースを1枚~3枚も節約することができます。
その他にも惜しいカードがちらほら。
■《荒野の確保/Secure the Wastes》
インスタントタイミングでトークンをばらまけるのは素直に強い。
コントロール方面のトークン製造呪文は《天使への願い/Entreat the Angels》があるので、カードの棲み分け的に、天使トークンが扱えないデッキでの使用が前提になります。
既存のレガシーデッキから候補を探すのであれば、DeadguyAle.Deckでしょうか。
《闇の腹心/Dark Confidant》で手札に加えても1マナ扱いですし、スロットさえ空けば、5枚目の《未練ある魂/Lingering Souls》になれるかもしれません。
あるいは、インスタントタイミングでトークンを増やす必要があるなら……。
■《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》
能力は優秀ですが、問題は本人が盤面に直接的な影響を及ぼせないこと。
そして、戦闘においても弱いこと。
Death&Tax.Deckへの就職は難しそうです。
■《オジュタイの模範/Ojutai Exemplars》
イラストアドがぱないのう!
能力自体は面白く、前例がないので使われ方も予想がつきません。
しかし、3つ目の選択肢でちらつかせた場合、タップインしてしまうのが使用者にとっては厄介の種。
白い生物で4マナを要求するなら、もっと爆発的なフィニッシャーを期待してしまう都合、活躍の場が提供されない可哀想なカードになりそうです。
■《遮る霊気/Obscuring AEther》
ぼくこれ使いたい!
繰り返す。ぼくこれ使いたい!
■《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》
非常に強力なプレインズウォーカーですが、魔法の言葉「神ジェイスでおk」の前にはかすんでしまいます。
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と差別化できる点があるとしたら、異常に堅い忠誠値6ですか。
プレインズウォーカーへの直接火力で5点飛ぶのが当たり前な環境になれば、お呼びがかかる可能性はあります。
どちらかというと、モダンでWU_Control.Deckを組もうとするなら必須カードだと思うので、そちらで活躍するカードでしょう。
■《アタルカの命令/Atarka’s Command》
これを採用するということは、序盤から生物が並んでいるようなデッキで居場所を探すわけですが。
どうも器用貧乏な感があります。
2つ目の選択肢は、序盤の《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》を始末できたりと有意義なのですが、なにぶん赤緑をメインに据えたカラーリングのデッキでかつ生物を並べる戦略を持ち、3マナ域へのアクセスを重視している……トークン量産型のローム?ですか?
なんかこう、《ボロスの魔除け/Boros Charm》と同じ香りがするんです。
カードパワーは高いが、しかし、適合するデッキがない。
そして、新しいアーキタイプを作るほど勝利に直結してもいない。
もし、新種のZoo.Deckがメタ上に浮上することがあれば、あるいは採用されるかもしれませんね。
《ボロスの魔除け/Boros Charm》と共に。
で、結論。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》が全てです。
ちょっとだけJund.Deckが器用になりますな。
コメント
やっぱりコラガンの命令ですよね。コレは腐らない優秀なカードですし、ホント使いたいですね。
コメントありがとうございます
コラガンの命令は本当に便利なカードだと思います
特に、死儀礼を相手にしたときに、選択肢4で除去するだけでなく、選択肢1で墓地のクリーチャーカードを守れたりと、ほんとうに抜け目ないです