新たなDelver.Deckを求めて
2014年11月5日 趣味 コメント (2)
Delver.Deckの"Delver"とは、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》のことを示しているのか、あるいは《宝船の巡航/Treasure Cruise》のキーワード能力「探査/Delve」のことを示しているのか。
……なんて前置きは置いておいて。。。
タルキール覇王譚が発売していた時点で注目していたカードは5枚。
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
《時を越えた探索/Dig Through Time》
《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
《軍族の雄叫び/Howl of the Horde》
《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》
だったのですが、とんだ後出しジャンケンとなりましたとさ。あーあ。
ところが面白いことが起こったのです。
SCGレガシーにてUR_Delver.Deckが結果を残したのが、KTK発売直後。
このUR_Delver.Deckのデッキレシピは以下参照。
=============================================
〔UR_Delver(StarCityGames.com Legacy Open - Edison, NJ)〕
・フィニッシャー
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
・ドロー
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
・カウンター
4《目くらまし/Daze》
4《Force of Will》
・火力
4《稲妻/Lightning Bolt》
1《Chain Lightning》
2《二股の稲妻/Forked Bolt》
・土地
4《Volcanic Island》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1《山/Mountain》
2《島/Island》
=============================================
Canadian Thresholdの派生デッキ、UR_Delverは線が細く、器用にカード・アドバンテージを稼がなくてはなりませんでした。
この線の細さを《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が、アドバンテージを《宝船の巡航/Treasure Cruise》が補完してくれたのです。
結果、出来上がった新生UR_Delverは、かなり手堅い構成のデッキになったと思います。
では、何が「面白いこと」だったのかというと。
当然の話ですが、私が想像していたものとデッキの指向自体が大きく異なっていたことです。
■《宝船の巡航/Treasure Cruise》の特徴
《宝船の巡航/Treasure Cruise》はカードアドバンテージ部門における《タルモゴイフ/Tarmogoyf》であると考えています。
(ちなみに、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はマナレシオ部門におけるエース)
この2枚は非常に似通っています。
カードアドバンテージ、優れたマナレシオ、いずれもデッキを選ばない普遍的な長所である点。
どちらも墓地利用カードであるにもかかわらず、墓地に特化していないデッキに居場所がある点。
特に後者は、フェッチランドと1マナの非パーマネント呪文が溢れているレガシー環境ならではと言えますね。
すなわち、フェッチランドと1マナの非パーマネント呪文が大量に詰め込まれたデッキでこそ、《宝船の巡航/Treasure Cruise》は輝くわけです。
つまり、バーンです!
(あ、もちろんデルバーもね!)
=============================================
〔ぼくのかんがえたBurn.Deck with Treasure Cruise〕
・生物
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil》
・火力
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《Chain Lightning》
4《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《発展の代価/Price of Progress》
4《焼尽の猛火/Searing Blaze》
4《火炎破/Fireblast》
2《炎の突き/Flame Jab》
・ドロー
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
・土地(18枚)
2《Volcanic Island》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2~4《山/Mountain》
他《フェッチランド色々》
=============================================
《宝船の巡航/Treasure Cruise》の弱点は、土地カードも引いてしまう点。
これを《炎の突き/Flame Jab》が解決します。
通常、《炎の突き/Flame Jab》は採用に値しない弱いカードですが、このバーンデッキでは、
1.ドローした3枚を確実に墓地に置き、2枚目の《宝船の巡航/Treasure Cruise》に近づくこと
2.《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》のサイズアップを兼ねていること
以上の2点を踏まえ、2枚ほど入れています。
で、以上のデッキを回していて気付くわけです。
《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が強い、と。
そして、思い出すわけです。
似たようなクリーチャーがいたな、と。
そうだ!
《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》だ!
参考記事:「世にも奇魔なモダン語り」(http://mtg-jp.com/reading/translated/rc/012245/)
=============================================
〔ぼくのかんがえたUR_Xerox〕
・生物
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》
・コンボパーツ
4《極楽のマントル/Paradise Mantle》
・ドロー
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
3《定業/Preordain》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
・カウンター
4《目くらまし/Daze》
4《Force of Will》
・火力
4《稲妻/Lightning Bolt》
2《炎の突き/Flame Jab》
・土地(15枚)
4《Volcanic Island》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
他《フェッチランド色々》
=============================================
元々は、《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》&《極楽のマントル/Paradise Mantle》のコンボで勝つデッキですが、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》の追加により8枚体制が可能に。
すなわち、コンボが達成できなくても殴って勝てる構成になったのですね。
ちなみに、不要になった《極楽のマントル/Paradise Mantle》を出すだけで、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が大きくなるのもポイント高いです。
このデッキがトーナメントを席巻するのだ!
と、息巻いていたら、冒頭のUR_Delverが出現したのでした。
ちゃんちゃん。
■新たなDelver.Deckを求めて
ところが、UR_DelverがSCGで優勝して以来、そのデッキレシピはほぼ変化していません。
メタゲームを読んだ上で、《紅蓮破/Pyroblast》や《もみ消し/Stifle》が足されたりはしていますが、依然としてコンボ耐性の低さは未解決です。
それだけ、UR_Delverが現時点で完成されたものである、というだけかもしれませんが。
それでも、Next Level Delver.Deckがあると信じて、作ってみることにしました。
=============================================
〔ぼくのかんがえたMono_U_Delver with Stiflenought〕
・フィニッシャー
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
3《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
・ドロー
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
2《行き詰まり/Standstill》
・カウンター
4《目くらまし/Daze》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
4《Force of Will》
4《もみ消し/Stifle》
・除去
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
・土地(18枚)
4《島/Island》
4《不毛の大地/Wasteland》
2《リシャーダの港/Rishadan Port》
他《フェッチランド色々》
=============================================
マナ否定戦略!
カウンターの壁を厚く!
以上。
どうにか青単デルバーを作れないかという試みであった。。。
……なんて前置きは置いておいて。。。
タルキール覇王譚が発売していた時点で注目していたカードは5枚。
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
《時を越えた探索/Dig Through Time》
《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
《軍族の雄叫び/Howl of the Horde》
《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》
だったのですが、とんだ後出しジャンケンとなりましたとさ。あーあ。
ところが面白いことが起こったのです。
SCGレガシーにてUR_Delver.Deckが結果を残したのが、KTK発売直後。
このUR_Delver.Deckのデッキレシピは以下参照。
=============================================
〔UR_Delver(StarCityGames.com Legacy Open - Edison, NJ)〕
・フィニッシャー
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
・ドロー
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
・カウンター
4《目くらまし/Daze》
4《Force of Will》
・火力
4《稲妻/Lightning Bolt》
1《Chain Lightning》
2《二股の稲妻/Forked Bolt》
・土地
4《Volcanic Island》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1《山/Mountain》
2《島/Island》
=============================================
Canadian Thresholdの派生デッキ、UR_Delverは線が細く、器用にカード・アドバンテージを稼がなくてはなりませんでした。
この線の細さを《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が、アドバンテージを《宝船の巡航/Treasure Cruise》が補完してくれたのです。
結果、出来上がった新生UR_Delverは、かなり手堅い構成のデッキになったと思います。
では、何が「面白いこと」だったのかというと。
当然の話ですが、私が想像していたものとデッキの指向自体が大きく異なっていたことです。
■《宝船の巡航/Treasure Cruise》の特徴
《宝船の巡航/Treasure Cruise》はカードアドバンテージ部門における《タルモゴイフ/Tarmogoyf》であると考えています。
(ちなみに、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はマナレシオ部門におけるエース)
この2枚は非常に似通っています。
カードアドバンテージ、優れたマナレシオ、いずれもデッキを選ばない普遍的な長所である点。
どちらも墓地利用カードであるにもかかわらず、墓地に特化していないデッキに居場所がある点。
特に後者は、フェッチランドと1マナの非パーマネント呪文が溢れているレガシー環境ならではと言えますね。
すなわち、フェッチランドと1マナの非パーマネント呪文が大量に詰め込まれたデッキでこそ、《宝船の巡航/Treasure Cruise》は輝くわけです。
つまり、バーンです!
(あ、もちろんデルバーもね!)
=============================================
〔ぼくのかんがえたBurn.Deck with Treasure Cruise〕
・生物
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil》
・火力
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《Chain Lightning》
4《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《発展の代価/Price of Progress》
4《焼尽の猛火/Searing Blaze》
4《火炎破/Fireblast》
2《炎の突き/Flame Jab》
・ドロー
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
・土地(18枚)
2《Volcanic Island》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2~4《山/Mountain》
他《フェッチランド色々》
=============================================
《宝船の巡航/Treasure Cruise》の弱点は、土地カードも引いてしまう点。
これを《炎の突き/Flame Jab》が解決します。
通常、《炎の突き/Flame Jab》は採用に値しない弱いカードですが、このバーンデッキでは、
1.ドローした3枚を確実に墓地に置き、2枚目の《宝船の巡航/Treasure Cruise》に近づくこと
2.《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》のサイズアップを兼ねていること
以上の2点を踏まえ、2枚ほど入れています。
で、以上のデッキを回していて気付くわけです。
《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が強い、と。
そして、思い出すわけです。
似たようなクリーチャーがいたな、と。
そうだ!
《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》だ!
参考記事:「世にも奇魔なモダン語り」(http://mtg-jp.com/reading/translated/rc/012245/)
=============================================
〔ぼくのかんがえたUR_Xerox〕
・生物
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》
・コンボパーツ
4《極楽のマントル/Paradise Mantle》
・ドロー
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
3《定業/Preordain》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
・カウンター
4《目くらまし/Daze》
4《Force of Will》
・火力
4《稲妻/Lightning Bolt》
2《炎の突き/Flame Jab》
・土地(15枚)
4《Volcanic Island》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
他《フェッチランド色々》
=============================================
元々は、《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》&《極楽のマントル/Paradise Mantle》のコンボで勝つデッキですが、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》の追加により8枚体制が可能に。
すなわち、コンボが達成できなくても殴って勝てる構成になったのですね。
ちなみに、不要になった《極楽のマントル/Paradise Mantle》を出すだけで、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が大きくなるのもポイント高いです。
このデッキがトーナメントを席巻するのだ!
と、息巻いていたら、冒頭のUR_Delverが出現したのでした。
ちゃんちゃん。
■新たなDelver.Deckを求めて
ところが、UR_DelverがSCGで優勝して以来、そのデッキレシピはほぼ変化していません。
メタゲームを読んだ上で、《紅蓮破/Pyroblast》や《もみ消し/Stifle》が足されたりはしていますが、依然としてコンボ耐性の低さは未解決です。
それだけ、UR_Delverが現時点で完成されたものである、というだけかもしれませんが。
それでも、Next Level Delver.Deckがあると信じて、作ってみることにしました。
=============================================
〔ぼくのかんがえたMono_U_Delver with Stiflenought〕
・フィニッシャー
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
3《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
・ドロー
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
2《行き詰まり/Standstill》
・カウンター
4《目くらまし/Daze》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
4《Force of Will》
4《もみ消し/Stifle》
・除去
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
・土地(18枚)
4《島/Island》
4《不毛の大地/Wasteland》
2《リシャーダの港/Rishadan Port》
他《フェッチランド色々》
=============================================
マナ否定戦略!
カウンターの壁を厚く!
以上。
どうにか青単デルバーを作れないかという試みであった。。。
コメント
確かにKPの低さは如何ともしがたいですが、土地の使い道になるというのは面白いですね。SCGでGlennが土地17枚と言うのが在りましたが、やはり土地の使い道に困ってのことでしょうからね。しかし減らしすぎても序盤が成り立たない。
ポジティブな考え方をすれば、Delverが多いので、反転前用に焼けるという事でもあります。またElves用にもなる。今のところこれは《二股の稲妻》の役目ですが、巡航との相性を考えたら炎の突きも面白いですよね。
>青単Delver
以前《ジェイスの幻》とかを使ったTempo型が在りましたね。
デッキを掘っていくだけなら青でも十分なんですが、それだとデッキパワーが低すぎるんですよね。
安定感でいえば抜群なので見るべきところもあるのですがね。
>《炎の突き/Flame Jab》について
《宝船の巡航/Treasure Cruise》で引いてきたカードが3枚とも土地、なんてことは珍しいですが、あり得ないことでもないので。ただし、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が場にいなければ、ただの1点なので弱すぎます(逆に、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》がいれば2点としてカウントできるため、一応及第点かと)。
なので、仰るように、あくまで土地の枚数を調整する役として、1~2枚挿すのが無難かと感じています。
また、《二股の稲妻/Forked Bolt》の代用としては微妙かなと思います。《二股の稲妻/Forked Bolt》は変身後の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を処理でき、かつ、UR_Delverにとっての天敵である《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》を除去できることが重要なカード。《炎の突き/Flame Jab》にはできない仕事です。
>青単Delverについて
《ジェイスの幻/Jace’s Phantasm》には期待していたのですが、自身の墓地の枚数調節が自由自在となってしまった今では……(´;ω;`)ウッ…